そういえば、
この事で一応、僕と水無月は婚約者になった。



とっても嬉しくて、でも、水無月が眠りっぱなしなのが悲しくて。



毎日、早く教えたいと思うし、
声も聞きたいし、僕から触れるんじゃなくて、触れて欲しい。



結弦って、呼んで欲しい。



一応、財閥の方も跡取りとかで仕事とかはあって、水無月の自室でやらせてもらってる。



ここに居ると時間が気にならなくなって、
悪いと分かってても、ここに組員さんに持って来てもらってる。



時々、凛王や桜蘭、理事長や母さんが見舞いだったりお世話だったりに来るけど、やっぱり目覚めてはくれない。



………水無月。



透き通るような色白の肌に、



水色掛かった銀の瞳が閉じられて、よりいっそう目立つ純白の長い睫毛。



腰下まである艶やかな銀髪は、緩く三つ編みされて横に流れるようにしてある。



点滴を射たれていても、布団に寝そべっていても綺麗な、僕の将来のお嫁さん。