結弦「だから、嫌なら逃げて良いんだよ。手を、振り払ってくれて」



………そんな泣きそうな声で言われても、な。



結弦「水無月」



「逃げない」
ギュウ



結弦「!」



抱き締めてみる。



身体がより密着し、少し震えている結弦。



「だって、私はもう、好きな人に抱き締められているんだから」



結弦「っ!それって」



「私の好きな人は、結弦だ」



結弦「!………良かった」