護衛目的の執事です

ドキッ



………何、これ。



目の前に結弦が居て、こちらを向いていて。



目線を合わせて、立っているだけなのに。



顔に触れれば熱く、鼓動も早い。



それに、



結弦「水無月?大丈夫?」



心配してくれているのに、目線を合わせられない。
いや、顔も見られない。見られたくない。



顔を手で覆い、視界を無くして平常に戻そうとしても、



結弦「水無月?水無月!」



声が聞こえるだけで、
気配だけではない存在感が増して、意識してしまっている?