護衛目的の執事です

そうだったんだ。



僕、全然気付かなかったな。



晃「せやから、謝るとは違うくて、何かいつも通り接しようって事を言いたかったんやけど」



「そうだね」



幻桜って立場はスゴい。



でも、水無月は水無月だ。



学校では、
作り笑いを浮かべた顔と、長い前髪。



家では、
天使みたいな綺麗な肌に、やっぱり作り笑いを浮かべてる。



幻桜なんて素振りは全く無かった。



確かに、反射神経とか身体能力とかは高いけど、
それでも、僕の目には、1人の僕の専属護衛の、途中からだけど女の子として写ってた。