護衛目的の執事です

ゆっくりと屋敷に入ると、私は麗さんに捕まった。



蒼空は蓮さん(結弦のお父さん)に連れて行かれた。



麗「鏡花、話があるの」



と、真剣そうな顔付きで。



「何ですか、麗さん」



麗「率直に聞くわね。………結弦の護衛、続けたいかしら?」



護衛。



この1週間、特に何も起こらなかった。
尾行されてる訳でも、何か異変がある訳でも無かった。
その上、執事としての業務は蒼空が全てこなした為、私はただの飾りの様だった。



続けたいかと言われれば、続けたいが。



「結弦様も年頃ですし、今日の社交界の様な場所で女の私が居ては邪魔だと思います」



麗「そう?」