………いや、それよりも。
世界No.1の幻桜なんて事を教えたら、
やっぱりもう、前みたいに水無月とは呼ばないか。
何となく、水無月と呼ばせたのは他人行儀だったのと、
他の仲間や家族には鏡花と呼ばせているから、何となく、ほんの少し、特別だったんだけどな………。
私は耳に掛けていた前髪を前に垂らして、
少し、幻桜ということを教えた事に、ほんの少しだけ、後悔した。
桜蘭「!」
その後は、結構凛王は喋っていたけれど、
あまり耳には内容が入ってこず、正直、覚えていない。
ただ、私に抱き着いていた和彦と棗の顔が少し、
私と同じように後悔したような、辛そうな顔だった事は覚えている。
その後、私は声も口調も偽る事なく、
前を歩く結弦様はじめとした、本当の姿の凛王の後を、後ろから蒼空と並んで見ていた。
世界No.1の幻桜なんて事を教えたら、
やっぱりもう、前みたいに水無月とは呼ばないか。
何となく、水無月と呼ばせたのは他人行儀だったのと、
他の仲間や家族には鏡花と呼ばせているから、何となく、ほんの少し、特別だったんだけどな………。
私は耳に掛けていた前髪を前に垂らして、
少し、幻桜ということを教えた事に、ほんの少しだけ、後悔した。
桜蘭「!」
その後は、結構凛王は喋っていたけれど、
あまり耳には内容が入ってこず、正直、覚えていない。
ただ、私に抱き着いていた和彦と棗の顔が少し、
私と同じように後悔したような、辛そうな顔だった事は覚えている。
その後、私は声も口調も偽る事なく、
前を歩く結弦様はじめとした、本当の姿の凛王の後を、後ろから蒼空と並んで見ていた。


