護衛目的の執事です

「自作自演はあり得ますよ。それに、苺が黒沼を動かして凛王を潰せと言ったと恵が言ったらしいですが、

苺は何故黒沼の存在を知ってるのです?」



結弦「!」



「黒沼は異端の組で、ハッカーでなければ情報は掴めないも同然の組。そんな異端の黒沼と、

十条財閥の令嬢の恵が何故繋がってると分かったのですか?」



結弦「確かに、そっか」



「それから、これはあくまで予想ですが、苺が素っ気なくなったのは、恵のせいでは?」



結弦「えっ?」



「例えば、姫を辞めろ」



結弦「!」



「凛王に近付くな。凛王を潰す。家を潰す。等、十条財閥という後ろ楯があるのなら言えますし、恵は間者ですよ」



結弦「えっ!?」



「黒沼組の若頭が率いる黒蛇の姫と出てきましたので」



結弦「……凛王の情報を漏らしたのは確かに黒蛇からだった。だったら、やっぱり」