予め(あらかじめ)開いていた門を潜り、バイクを車庫の中に入れ、私の前を歩く3人。


表情が変わらないのからして、私には然程興味が無いのだろう。



もしも興味があり、私の事を見ているなら、
ふとした瞬間に、ウィッグの長い前髪の隙間から見える白い睫毛に驚きを露にするはずなのだ。



ま、着いていくだけ着いていくと、
インターホンも鳴らさずに屋敷の中に入り、そのまま進む3人。



不法侵入だろうと思いながらも、黙って作り笑いを浮かべて後に続く。



しばらく長い大理石の上の絨毯の敷かれた廊下を進むと、ある一室の前で止まり、扉を開けて中に入った3人。



続いて中に入ると、
そこには金髪碧眼の美人な女性と、黒髪碧眼の男性。



そして、
おそらくは2人の息子の、金髪碧眼の可愛い美少年が居た。



黒髪「どうも、麗さん、蓮さん」



オレンジ、薄金髪「どうも」