考え込んだ末に、今日は会社を休む方向を選んだ。
何にせよこのまま放っておくのが一番最悪な展開だと思った。
それからの事はまた後で考えよう。
……頼むから俺の苦手な上司、柏木だけは出ないでくれよ……
時刻は7時30分。誰か居る可能性はある。
深く深呼吸をし、仮病をどう使うか考えながらスマホを耳にあてた。
「お電話ありがとうございます、介山商事です」
「ぐはぁっ!」
「……はい?」
……最悪だ。なんでこういう時に限って柏木が……
「前田さんですか?」
どうして分かった。
「は、はい」
「なんでしょうか」
完全に事務的な反応、朝から更にテンションが下がる声。
まだ何もしてないのに謝りたくなる。
「その、今日……休ませてほしくてお電話を……」
「どうされたのですか」
スマホから伝わる手汗、確認しなくても分かる。
本当にこの人は苦手だ。反応が機械的で正しいんだけど人間味がないというか……
「その、あ、頭が良くなくて……」
「知ってます」
いやいや!そうじゃねぇだろ!というかなんだよ知ってますって!
「あ、いや、頭がですね……」
「ぎゃあああああん!!」
「は!?」
「は?」
しまった!もう起きる時間なのか!?
振り向いた先には既に誤魔化しようがない程に赤ん坊が泣いていた。
「前田さん、ご結婚されてませんよね」
「さ、左様でございます……ね」
完全にパニックになった。
何にせよこのまま放っておくのが一番最悪な展開だと思った。
それからの事はまた後で考えよう。
……頼むから俺の苦手な上司、柏木だけは出ないでくれよ……
時刻は7時30分。誰か居る可能性はある。
深く深呼吸をし、仮病をどう使うか考えながらスマホを耳にあてた。
「お電話ありがとうございます、介山商事です」
「ぐはぁっ!」
「……はい?」
……最悪だ。なんでこういう時に限って柏木が……
「前田さんですか?」
どうして分かった。
「は、はい」
「なんでしょうか」
完全に事務的な反応、朝から更にテンションが下がる声。
まだ何もしてないのに謝りたくなる。
「その、今日……休ませてほしくてお電話を……」
「どうされたのですか」
スマホから伝わる手汗、確認しなくても分かる。
本当にこの人は苦手だ。反応が機械的で正しいんだけど人間味がないというか……
「その、あ、頭が良くなくて……」
「知ってます」
いやいや!そうじゃねぇだろ!というかなんだよ知ってますって!
「あ、いや、頭がですね……」
「ぎゃあああああん!!」
「は!?」
「は?」
しまった!もう起きる時間なのか!?
振り向いた先には既に誤魔化しようがない程に赤ん坊が泣いていた。
「前田さん、ご結婚されてませんよね」
「さ、左様でございます……ね」
完全にパニックになった。
