孤独な死神

そもそも僕はこの学園の生徒と仲良くなりに来たわけではない。ここに来た理由はある情報を手に入れるためだ。その情報の鍵は風雅の元姫が握っている。つまり、その人に接触しなければ僕は情報を手に入れることは出来ないのだ

というわけでまずは風雅から思いっきり敵対してみた。これは風雅に入るつもりがないという意思表示と、こうすることによって僕が孤独になり元姫に接触しやすくなるのだ

「うん、順調順調」

先生を味方に付けたのは成績のこともあるけどそれよりもいじめのことだ。風雅と敵対した僕がいじめられるだろうということは火を見るよりも明らか。それを阻止するためだ。まぁ物を壊されるのは面倒なだけだ。ただそれだけだ

「それにしても。まぁだ諦めてないのね?諦めわるぅい」

風雅のそーちょーさん?
                          
そう言うと木の陰から姿を現した。
   ・・・
そう、何故かまだそーちょーさんは僕を風雅に引き込もうとしているのだ。僕が先生を味方につけた後は特に酷くなった

「ようやく会話出来るな。如月」

「そーだね。僕徹底的に避けてきたのに追ってくるとかマゾなの?きもちわるーい」

煽るがピクリとも感情を見せない。

「あーあ、つまんなーい。で?そろそろ何か話したい頃合いだろうから聞いてあげようと思ったんだけど、なんか用?」

「そこまで言うなら分かっているだろう。今の風雅は弱い。半年後、敵対している族が攻めてくる。今のままでは負けるだろう」

やっぱり。そーちょーさんだけは現状をしっかり理解していた

「そうだね。でも、それが何?」

   ・・・・・・・・・
そう、僕には関係ないことだ。

「あぁ。分かっている。お前には一切関係ないことだ。だが、対価を用意する。といったら?」



「対価?」

「あぁ。イチゴ大福。それも、ただのイチゴ大福じゃない。夢原のイチゴ大福だ」

「!!!!夢原のイチゴ大福だって!?あの1日3つしか販売されない幻の大福!!!?前の日の夕方から並んでも食べられないあの!?」

「あぁ。それを5つ。」

「5つも!?!?」

「で、引き受けてくれるか?」

「…………ふん、僕が手伝ってもいいと思えるようなストーリー作り。それからメンバー全員にきちんと説明して納得して貰うこと。話はそれからだよ」

「ふっ、了解した。二日後またここで」

「夢原の大福、忘れないでよね」

そーちょーが去っていった。ま、及第点、かな
まず僕の事を徹底的に洗う。そして僕がどうしてもほしいと思っている物、あるいは弱みになるようなものを調べる
そしてそれを対価として僕にしてほしいことを頼む。その際僕には弟がいる設定だが(因みに両親と弟は僕の部下たちになっている)それを人質にして僕に従わせるということをしないこと。総じて点数を付けるなら、100点満点中58点、だね。
因みに満点回答は僕の正体を見破り脅すこと。そして僕を倒すこと。ま、それが出来てたら僕に頼ることはないか。




ま、なんせ。対価があるならきちんと働きますよ。情報屋『死音』の名にかけて