孤独な死神

涼side

「ふふふん、ふん、ふーん♪」

今日も遅刻せず余裕を持って校門を通過する
それにしてもなにやら騒がしい
あ、多分これ僕の所為だ

前から近付いてくる集団を見てニヤリと笑う


「如月涼、だな」

風雅の総長が話しかけてきた。僕はもちろんMU・SHI☆
聞こえてないかのように平然と隣を通り過ぎる。僕を捕まえようとしてきた手を軽やかに避けながら。

「っっ!?」

避けられたことがなかったらしい。結良は目を見開き、それからムキになって僕を捕まえようとする
僕はそれを振り返ることもなく避ける。

ある程度遊んだらどうやら飽きてしまったらしい。後ろを振り向いてべーっと舌を出した。なんとも安っぽい挑発だ
 

しかしここは風雅高校。名前の通り風雅の為の高校だ。そんな高校に風雅の敵がいるはずもなく。


____ブチィッ____


もれなく登校してきていた全生徒がキレた
ワッと溢れた殺気。だけどそんな軽い殺気で僕が怯むはずがない

馬鹿にするように鼻で笑いスマホを取り出して弄りながら教室に向かった           ・・・
ちなみに教室に着くまでに何故か倒れてしまった人がいるらしいが僕には関係ないので放っておく。

やっぱり、喧嘩売るのってたぁのしぃぃ
あの剥き出しになってる感情が凄い良いんだよねぇ。


そんな事を考えながら窓の外を眺めていると先生に当てられた。しまった、教科書出してなかった

「如月君。この問題の答えは?」

周りの生徒がクスクスと笑い出す。どうやらかなりの難易度の問題らしい。

「…………x≒√5」


「…………正解だ。如月君、君はどうやら数字をかなり先取りして学んでいるらしいね。テストの点数さえ取れば君は何をしていてもいい」

ふむ、教師からも一目置かれてしまった。まあこれは良い事だしありがたく利用させて貰おう。

「ありがとうございます」


次の授業は英語

「如月君。次の日本語を英語に直して」

「Tom went to the zoo, then a cup of Mary and tea, playing tennis came home from together.」

「正解よ。テストの点数をしっかりとれば何をしていても構わないわ」

「Yes,thank you.」

次はフランス語

「Mr.キサラギ。Comment passez-vous vos prochaines vacances?」

「Je vais faire du shopping avec ma famille.」

「C'est merveilleux Votre français est parfait. J'attendrai le prochain test.」

「Merci.」


社会

「如月君。大化の改新とは何か簡潔に説明してくれ」

「645年、乙巳の変によって蘇我氏を倒した後、中大兄皇子を中心とした新政権が行った政治改革。中国で勉強して来た留学生や留学僧を顧問にして、当時の中国で展開されていた律令制を模範として、天皇家を中心とした新しい政権を作り上げようとした」

「正解だ。テスト、期待している」

体育

「如月、手本を見せてくれ」

「はい」

マットに向かって走っていき手を付いて側転、側転、倒立、閉脚旋回、宙返りをして決めポーズ

「完璧だ」

…………etc.

色々やった。その結果、先生からは高評価を得た。そして、生徒からは孤立した。



作戦通り