転校生がやってきた。
遅刻せずに職員室に来た。これには全職員が目を見開いた。
転校生が遅刻しないのは初めてだった。ヤンキー校にやってくる奴らは皆揃って遅刻し、色々と問題を起こす。
しかし転校生は遅刻しなかった。
制服は着崩してピアスとか紙染めとか色々問題はあったがここはヤンキー校。そんなの当たり前だ。
そして何より驚いたのが、転校生の態度だった。
指輪やピアスをつけ、ヘッドフォンをつけてフードを軽く被ったモデルのようなイケメン。下手したら流騎達よりも顔が整っているかもしれない。
高校生ならば傲慢で我が儘になるだろう。なっても仕方がない容姿だった。
しかし転校生は職員室をぐるりと見回してぺこりと礼儀正しく頭を下げた
「本日転校してきました。如月 涼と申します。担当の先生はいらっしゃいますでしょうか」
正直、奇跡かと思った。うちの高校はヤンキー校としてかなり有名で、生徒の100%が不良だ。
生徒の口から敬語なんて久しぶりに聞いた。
感動しすぎて泣いている先生もいた。
すると転校生は戸惑ったような表情を浮かべた。
そう言えば答えてなかったな。
「あぁ、すまん。俺がお前の担任だ。俺は氷宮 秋。よろしくな」
「よろしくお願いします」
そう言ってまた転校生は頭を下げた。
感動しすぎて先生が倒れちまった。あーあ、感動するのは分かるが倒れるのはやめてほしい。
「校長室で校長に挨拶してからクラスに連れて行くけどそれでいいか?」
っていいとかそう言う問題じゃねーじゃん。馬鹿か。
「えっと、あ、はい」
ほら転校生も戸惑ってるし
まぁいい、さっさと案内してクラス連れていこう
「校長、入るぞ」
「えっと、失礼します」
ガチャッとドアを開けて入ると辰騎がにこにこしていた。
「よく来たね、如月君。俺はこの高校の校長をしている緋乃村 辰騎(hinomura tatuki)よろしくね。
さて、少し聞きたいことがあるけど聞いてもいいかな?」
「はぁ……」
「えっとね、君。転入試験、手を抜いたでしょ」
辰騎そう言うと転校生、いや。如月は少し目を開いて、それから一瞬目を細めて笑った。
そのとき、一瞬だけ。ほんの一瞬だけ如月の気配が増した。殺気ではない、隠していた本来の気配というべきか。とにかく強者の気配を感じ取った。俺たちよりも圧倒的、強者の。
その気配に当てられて俺はまるで蛇が大きく口を開けて目の前にいるかのような、そんな感覚になった。
「ええ、そうですよ。よくわかりましたね」
如月はそう言うとにこやかに笑った。先ほどの笑みとは違う人好きのしそうな笑みだった。
「なぜ手を抜いたんだい?」
辰騎がそう言うと如月は笑みを浮かべたまま
「そういう気分だったので」
と言った。
「そうかい」
辰騎はにっこりと笑ってそう返した。
腹黒達の会話。
二人の後ろに龍と虎が見えた気がした。
あぁ、俺疲れてるんだなと思った
「まぁいいや。如月君は1-Aだよ。俺の後輩達がいるところだから、仲良くしてあげてね。よろしく。
あ、そろそろ時間だね。秋、あとは頼んだよ」
「了解。如月、行くぞ」
俺がそう言うと如月はくるりと振り向き、
「校長、そんなに警戒しないで大丈夫ですよ。
・・・・・・
僕はただの転校生ですから。では、失礼しました」
そう言ってお辞儀をしてから校長室から出た。
遅刻せずに職員室に来た。これには全職員が目を見開いた。
転校生が遅刻しないのは初めてだった。ヤンキー校にやってくる奴らは皆揃って遅刻し、色々と問題を起こす。
しかし転校生は遅刻しなかった。
制服は着崩してピアスとか紙染めとか色々問題はあったがここはヤンキー校。そんなの当たり前だ。
そして何より驚いたのが、転校生の態度だった。
指輪やピアスをつけ、ヘッドフォンをつけてフードを軽く被ったモデルのようなイケメン。下手したら流騎達よりも顔が整っているかもしれない。
高校生ならば傲慢で我が儘になるだろう。なっても仕方がない容姿だった。
しかし転校生は職員室をぐるりと見回してぺこりと礼儀正しく頭を下げた
「本日転校してきました。如月 涼と申します。担当の先生はいらっしゃいますでしょうか」
正直、奇跡かと思った。うちの高校はヤンキー校としてかなり有名で、生徒の100%が不良だ。
生徒の口から敬語なんて久しぶりに聞いた。
感動しすぎて泣いている先生もいた。
すると転校生は戸惑ったような表情を浮かべた。
そう言えば答えてなかったな。
「あぁ、すまん。俺がお前の担任だ。俺は氷宮 秋。よろしくな」
「よろしくお願いします」
そう言ってまた転校生は頭を下げた。
感動しすぎて先生が倒れちまった。あーあ、感動するのは分かるが倒れるのはやめてほしい。
「校長室で校長に挨拶してからクラスに連れて行くけどそれでいいか?」
っていいとかそう言う問題じゃねーじゃん。馬鹿か。
「えっと、あ、はい」
ほら転校生も戸惑ってるし
まぁいい、さっさと案内してクラス連れていこう
「校長、入るぞ」
「えっと、失礼します」
ガチャッとドアを開けて入ると辰騎がにこにこしていた。
「よく来たね、如月君。俺はこの高校の校長をしている緋乃村 辰騎(hinomura tatuki)よろしくね。
さて、少し聞きたいことがあるけど聞いてもいいかな?」
「はぁ……」
「えっとね、君。転入試験、手を抜いたでしょ」
辰騎そう言うと転校生、いや。如月は少し目を開いて、それから一瞬目を細めて笑った。
そのとき、一瞬だけ。ほんの一瞬だけ如月の気配が増した。殺気ではない、隠していた本来の気配というべきか。とにかく強者の気配を感じ取った。俺たちよりも圧倒的、強者の。
その気配に当てられて俺はまるで蛇が大きく口を開けて目の前にいるかのような、そんな感覚になった。
「ええ、そうですよ。よくわかりましたね」
如月はそう言うとにこやかに笑った。先ほどの笑みとは違う人好きのしそうな笑みだった。
「なぜ手を抜いたんだい?」
辰騎がそう言うと如月は笑みを浮かべたまま
「そういう気分だったので」
と言った。
「そうかい」
辰騎はにっこりと笑ってそう返した。
腹黒達の会話。
二人の後ろに龍と虎が見えた気がした。
あぁ、俺疲れてるんだなと思った
「まぁいいや。如月君は1-Aだよ。俺の後輩達がいるところだから、仲良くしてあげてね。よろしく。
あ、そろそろ時間だね。秋、あとは頼んだよ」
「了解。如月、行くぞ」
俺がそう言うと如月はくるりと振り向き、
「校長、そんなに警戒しないで大丈夫ですよ。
・・・・・・
僕はただの転校生ですから。では、失礼しました」
そう言ってお辞儀をしてから校長室から出た。

