黄色いチューリップ【1話】

恋愛(ピュア)

ぎぼ かずひこ/著
黄色いチューリップ【1話】
作品番号
1469922
最終更新
2017/11/21
総文字数
1
ページ数
1ページ
ステータス
未完結
PV数
1
いいね数
0
黄色いチューリップ【1話】

ぎぼ かずひこ【オリナジル】

100均で買い物してたら、ふと、黄色いチューリップの造花が目に入ってきた。

値段は100円だが、お金では買えない強烈な思い出がある・・・。

時は、1989年にさかのぼる。

その頃の3月春、高校を卒業して沖縄から本土へ旅立つ人を空港で送り出すと、いうことが、流行っていた。

明日は、俺も大阪に旅立つ・・・。前日に高校の飲み友達で、いつもの居酒屋で酒を飲んでいた。

その中には、1人女の子もいた。

俺はこの子に、こうつぶやいた。俺はあの子に恋したけど、告白できなかった。なんか心残りだったと・・・。

時は、速い、もう旅立つ時がきた。

想定外の事が起きた・・・。空港に飲み友達の女の子が、恋の子を連れてきた。

最後の最後にとても嬉しかった。飲み友達の女の子の気持ちと、恋の子が来てくれた事に、押さえられない気持ちになった・・・。

そして、恋の子から花束をもらって、俺は大阪へ旅立った。

飛行機の中で、嬉しい感情、寂しい感情、いろんな感情を噛み締めていた・・・。

ふと、恋の子からもらった花束が目に入った。

黄色いチューリップ5、6本・・・がメインで、それ以外の散りばめられた花達だ。

なんか違う?俺が見て来た花束は赤い薔薇がメインになっている物ばかりだ。

黄色いチューリップには何かとてつもないメッセージが入ってると俺は感じ取った。とても愛してるとか、別れるのが辛いとか・・・。

なにか、心がワクワクしてきた。俺は飛行機から降りたら、すぐに本屋で花言葉の本を買った。

目次だけ見て、大事な部分は新しい住居まで持ち帰った。

俺は、はやる気持ちを押さえてページを開いた・・・。

黄色いチューリップ(Yellow Tulip)

「望みのない恋」「名声」


※西洋での花言葉・英語 Language of flowers

「hopeless love(望みのない恋)」「unrequited love(報われぬ恋)」「brightness(明るさ)」「sunshine(日光)」

・・・とてもショックだった。裁縫の針?

アイスピックが心に刺さった。

違う、もっと表現できないものだ。

旅の疲れより精神的な疲れが、辛かった・・・。

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