その夜は、ヘッドフォンで耳が痛くなる音量で音楽を聞いて、漫画を読みまくった。
幻聴は絶え間なく聞こえた。その声が捨華なのか、部長なのか分からなかったが完全に無視して締め出した。
私は寝オチするまで、音楽を聞き、漫画を読み続けた。
妄想から逃げるには、自分を消すしかなかった。
次の日の部活。恐る恐る音楽室に入ると、皆がおしゃべりをピタリとやめ、私をジロジロみでクスクス笑い始めた。
副部長たち3年生が半笑いで、私を取り囲んだ。
「観月さん、昨日準備室で部長に告って振られたって、ホント?」
キャハハハハ!
部員全員が爆笑した。
私は無言で部室を出た。
誰が言い出したのかとか、もうどうでもよかった。
私はそのまま職員室に向かい、顧問に退部すると告げた。
顧問は慌てて理由を聞き出そうとしたり、我慢が足りないとかわがままだとか説教を始めたりした。
私は全て聞き流して「でも辞めます。すみませんでした。」と一礼して職員室を出た。
こんな簡単だったんだ。
こんな簡単に辞められるのに、なんで私は苦しんでいたんだろう。
辞めるのは、悪い事・わがままだから?
でも自分を守る為なら、そんな事こだわってる場合じゃなかったのに。
一人になりたくないからって、限界まで無理してクラスやクラブにすがって…バカみたい。
一人になって、解放感で嬉しくて泣きそう。
捨華が声を掛けようとしたが、私は拒絶した。
妄想は汚い。
捨華は哀しそうに掻き消えた。
幻聴は絶え間なく聞こえた。その声が捨華なのか、部長なのか分からなかったが完全に無視して締め出した。
私は寝オチするまで、音楽を聞き、漫画を読み続けた。
妄想から逃げるには、自分を消すしかなかった。
次の日の部活。恐る恐る音楽室に入ると、皆がおしゃべりをピタリとやめ、私をジロジロみでクスクス笑い始めた。
副部長たち3年生が半笑いで、私を取り囲んだ。
「観月さん、昨日準備室で部長に告って振られたって、ホント?」
キャハハハハ!
部員全員が爆笑した。
私は無言で部室を出た。
誰が言い出したのかとか、もうどうでもよかった。
私はそのまま職員室に向かい、顧問に退部すると告げた。
顧問は慌てて理由を聞き出そうとしたり、我慢が足りないとかわがままだとか説教を始めたりした。
私は全て聞き流して「でも辞めます。すみませんでした。」と一礼して職員室を出た。
こんな簡単だったんだ。
こんな簡単に辞められるのに、なんで私は苦しんでいたんだろう。
辞めるのは、悪い事・わがままだから?
でも自分を守る為なら、そんな事こだわってる場合じゃなかったのに。
一人になりたくないからって、限界まで無理してクラスやクラブにすがって…バカみたい。
一人になって、解放感で嬉しくて泣きそう。
捨華が声を掛けようとしたが、私は拒絶した。
妄想は汚い。
捨華は哀しそうに掻き消えた。