「俊太なかなか良かったんじゃない?」

『そうだね。赤点なくて良かった。』


1つでも赤点があるとそれも貼り出される。なかなかシビアというか、なんというか。


「朱音ー!!」

「お、噂をすれば。」


向こうから大きな声を上げて俊太が走ってきた。


「朱音!俺赤点なかった!しかもあんな点数とったの初めてだよ!朱音のお陰だよ!まじありがとうな!」

『どういたしまして。次のテストも頑張りなよ?』

「そうだよ!首席に教えてもらえるなんてありがたいんだからね!」

「あ!そーいえば朱音1位だったな!すげぇよ!」

『そんなことないよ。勉強はしたからね。』

「いやいや!すげぇって!」


3人で話ながら教室に向かう。


今日はテストが返ってくるだけで一日が終わった。


満点とれたし、自分の中ではなかなか良かったと満足している。


こうして私達のテスト週間は過ぎていった。