母さんは私に父さんと同じ音を入れたかったらしい。そのかわりに父さんは男の子に母さんと同じ貴を入れた。 今はもういない父さんをそばで感じられる大事な宝物。 「あ!朱ねぇおかえり!」 「おかえり朱ねぇ。」 瑞貴と話しているとお風呂からあがった様子の双子。 『ただいま。』 「なにしてんの?」 豪貴が髪を拭きながら私達のところに来る。 「名前!みんなおそろい!」 名前を書いた紙を豪貴に見せる瑞貴。 「これ、母さんの名前だよね。これは父さん?」 後ろから除きこんできたのは棗貴。