「若い者がローテーションで作ってたんだけどー、全然美味しくなくてさぁ!料理作れるやつなんて一人も居なくて!」
へ、へぇ。
「白木さんは作れるけどあの人忙しいし、俺ら頑張ったんだけど、ご飯べちゃべちゃだし、味噌汁も濃かったり薄かったりして先輩に怒られたし!!」
う、うん。
「朱音の味が恋しくて恋しくて!今日からまた食べられると知った俺の今の気持ちわかるー!?ちょっと沈んでる皆に教えてくるわ、じゃな!」
『..........頑張ろう。』
バタバタバタと走り去ってしまったラン。あんなに喋っていたランを見るのは初めてだ。
そんなにストレスだったのか。今日は美味しいのいっぱい作ろう。


