家政婦になりました。2(亀更新です。)



『ただいま。』


「姉ちゃんお帰り。誰かに送ってもらったの?」


玄関を開けると丁度2階に行く様子だった夕貴が私に気付いて話しかける。


『うん。葵に送ってもらった。』

「ふぅん。葵さんが。」

『夕貴、ちゃんと髪乾かさなきゃダメだよ。風邪引く。』

「大丈夫だよ。これくらい。」

『だーめ。乾かしてあげるから来なさい。』


私は夕貴を引っ張ってリビングに連れていく。
荷物をおろして、ドライヤーを持ってくる。

『ほら、座って。』


ソファ前の床に夕貴を座らせて、私はソファに座る。


ブォォォォ


染めてアッシュグレーになった夕貴の髪を乾かしていく。