倉庫を出て葵のバイクの後ろに乗る。 夜になるとまだ寒さが残る。葵は速くも遅くもない丁度良いスピードで走らせる。 「朱音の家ってどこ?」 『えっと、~~の近くかな。』 二人きりになったからか、語尾の伸ばす口調じゃない葵に家までの道のりを教える。 『あ、そこ曲がって。あそこの家。』 「なるほど、あの家ね。覚えた!」 『うん。遊びにおいでよ。』 「そーする!翔琉ばっかずるいしね。」 話しているうちに家の前に着いた。葵にお礼をして家の中に入る。