「朱音~?どこに座る~?」
そんな空気の中、葵は私を引っ張ってソファーの所へ誘導する。
扉に向かってコの字にソファーが並んでいる。
奥の1.5人用のソファーには煌人。
左右には三人位余裕で座れそうなソファーがあり、左側のソファーに俊太と要。
右側には背もたれに深々と座りながら寝そべっている奏斗がいた。
『こっちに座るよ。』
私は右側のソファーのところを指差す。そして奏斗の隣に座った。
「なら俺も~」
そう言って葵は私の隣に座った。その間ずっと手は繋いでいた。
部屋を見渡すと俊太、要、煌人はこちらをずっと見ていて、隣の葵はなんだか上機嫌で、鼻歌なんか聞こえてくる。
もう一方の方からはスゥースゥーと気持ち良さそうな寝息が聞こえる。


