今、この時間は体育の持久走だ。 男子はもう走り終え、今は女子の番。 そんな女子の先頭を走っている私。 早くゴールして休みたい。その一心で走る。 「1着、楠!」 体育教師の声が響く。 はぁ、やっと終わった。 「朱音!お疲れー!」 持っていたタオルで汗を拭っていると舞花がこちらにやって来た。 『.....元気ね。』 「え?そんなことないよー?...げほっげほっ!」 と、わざとらしい咳をこぼす舞花。