『え!顔あげてください。それにその事は私がまいた種と言うか。私も仕返ししましたし、結果オーライですよ。』 そう言って、私は白木さんの頭をあげさせる。 びっくりした。こんな人に頭下げられるなんてとんでもないよ。 「朱音さんはお強いとお聞きしました。何か習っていたのですか?」 『はい。小さい頃武道を少し。』 「そうなんですね。頼もしいです。」 頭をあげてもらったことにホッとして昔の事を少し話す。