「...良い匂い。あ、あーちゃんだ。」 「ほんとだ。あ、朱音お姉ちゃん。」 すると、匂いにつられて来たらしい颯汰と凪が来た。 『皆いらっしゃい。パウンドケーキ食べる?』 「食べるっ!!」 「食べたい。」 「僕も食べたいです。」 上から響、颯汰、凪の順でこたえる。 『先に大広間で待ってて。』 そう言うと走って行ってしまった三人。 私はお盆にパウンドケーキと、オレンジジュースを乗せて運ぶ。