私は皆より一歩前に出る。 その事に辺りはシーン、と静まり返った。 ひとつ息を吐いて、また吸う。 『はじめまして、私は楠 朱音と申します。』 私なんか姫にしないで、なんて馬鹿なことは言わない。姫になることは煌人達の決定事項だからね。 『煌人は私を守りたいと言ってくれましたが、突然来た私を守らなくても大丈夫です。』 私の言ったことにどよめきが走る。