愛の物語






「みんな何してる最中?」

「祐輔以外はトランプしてた。美愛もやる?」

「私お兄ちゃんにピアス開けてもらうから、終わったら入れて?」

「わかった。終わったら声かけてね。」

「はーい。」

お兄ちゃんが着替えているはずの部屋に入って行った。

「お兄ちゃん、夕方言ってたピアスの穴開けてくれないかな?こういうときこそみんなと繋がってるって言う証が欲しいの。」

「ああ、わかった。ちょっと待ってろ。」

お兄ちゃんはそう言って洗面所に入って行った。

私がベッドに座っていると、お兄ちゃんが手にピアスホールを持って出てきた。

「ちょっと痛いかもしれないけど我慢しろ。」

お兄ちゃんはそう言って私の耳たぶにセットしてパチっと押した。

意外と痛くない。

私は鏡で桃色のピアスを見て、1人で満足していた。

「これで、みんな繋がったね。でも、これから私たちの正体を話さなきゃいけないね。」

「ああ。覚悟はいいか?」

「大丈夫だよ。私たちには優衣が付いてる。」

「そうだな。じゃあ行くか。」

私は緊張してお兄ちゃんの手を握った。