結局今日は幹部全員泊まっていくことになったらしい。
ふとお兄ちゃんは私の目を見て険しい顔をした。
「お兄ちゃんどうしたの?」
「お前も感じないか。妖しい気を。」
言われてみればそんな気がする。
まわりにいるみんなを見ても談笑していて気付いていない様子だった。
みんなより鈍い私が気付いてるのに皆が気付かないってことは鬼だからわかること?
「美愛、ちょっと来てくれ。」
お兄ちゃんに呼ばれ私達は倉庫の裏に入っていった。
「お前ももうわかってると思うが、これは人間の類いでは無いらしい。この気は母さんから聞いた気に似ている。
たぶん母さんの兄、つまり荵さんの気かもしれない。とにかくお前はみんなのそばにいてくれ。」
「分かった。でもお兄ちゃんは?」
お兄ちゃんは少し目線を逸らして言葉を繋げた。
「俺はこの辺りを見てみる。もし俺が一時間しても戻らなかったら母さんと父さんに連絡してくれ。分かったな?」
私はお兄ちゃんの問いに頷いて中へ戻った。

