「お粥が出来上がったから寝てる永人を起こしにいったの」
「うん」
「寝ぼけてる永人が、あたしの腕を引っ張って……永人があたしの上にいて……」
ほら、鮮明に頭に浮かび上がる。
昨日、あんなに近くに永人がいたのは初めてだった。
「……それって」
「避けようとしてたんだけど、気がついたら軽く唇に触れてて……あたしファーストキスだった」
改めて口にすると、やっぱり恥ずかしくて。
顔が真っ赤になってるんだろうなってわかる。
「永人が嫌になったとかではないんだよね?」
「……うん」
永人のこと、嫌いになんかならない。
ただ、どうしたらいいかわからないだけ。
「永人だけ何も知らないのはおかしいと思う」
拳を握りしめる日奈子。
「え?」
「言っきてもいい?」
「え?」
日奈子の言葉にさっきから同じ返事しかできない。
「千花はいまは永人の顔まともに見れないだろうし、ここにいてもいい。授業だってなんとかごまかすから」
「う、うん……」
永人が知ったら、彼はどう思うのかな。
責任を感じて、あたしから離れていくのはいやだ。
永人のことちゃんと見れないくせに、永人が隣からいなくなるのは嫌なんだ。
「うん」
「寝ぼけてる永人が、あたしの腕を引っ張って……永人があたしの上にいて……」
ほら、鮮明に頭に浮かび上がる。
昨日、あんなに近くに永人がいたのは初めてだった。
「……それって」
「避けようとしてたんだけど、気がついたら軽く唇に触れてて……あたしファーストキスだった」
改めて口にすると、やっぱり恥ずかしくて。
顔が真っ赤になってるんだろうなってわかる。
「永人が嫌になったとかではないんだよね?」
「……うん」
永人のこと、嫌いになんかならない。
ただ、どうしたらいいかわからないだけ。
「永人だけ何も知らないのはおかしいと思う」
拳を握りしめる日奈子。
「え?」
「言っきてもいい?」
「え?」
日奈子の言葉にさっきから同じ返事しかできない。
「千花はいまは永人の顔まともに見れないだろうし、ここにいてもいい。授業だってなんとかごまかすから」
「う、うん……」
永人が知ったら、彼はどう思うのかな。
責任を感じて、あたしから離れていくのはいやだ。
永人のことちゃんと見れないくせに、永人が隣からいなくなるのは嫌なんだ。



