「千花!同じクラス!B組!」


「やったー!日奈子いると心強っ「痛っ」



駆け寄ってくる日奈子に腕を上げて喜んだら、あたしの拳がなにかにあたった感触と後ろから声が聞こえて恐る恐る振り向く。



「人がいないかちゃんと確認しろよ……な」



嫌そうな顔をしたと思ったら、振り向いたあたしに目を見開いている。





「ご、ごめんなさい!」



久しぶりの男の子との接触にその人の顔は見れないで、ぺこりと頭を下げる。



「謝るときは、人の目を見れよ」



下げたあたしの頭を自分に向かせる。



「……っ」



こんな近くに男の子の顔があるとか耐えれなくて、サッと後ろに来た日奈子の後ろに隠れる。



「あら、イケメン」



あたしの盾になってる日奈子といえば、その彼をみて目を輝かせてる。



「どーも」



もっと食いつくと思ったら、意外に日奈子かれ目を逸らして素っ気ない態度。



「自分だって目、見ないくせに……」


「あぁ?」



あたしの小さな呟きが聞こえたみたいで、眉間にシワを寄せてあたしを見る。