「いたことはあるんだ?」
「うん、男の子が苦手になる前は普通に」
でも、その好きな人が告白してきて男の子が苦手になったんだけど。
本当ならその告白、すごく嬉しかったのに。
「小学生の頃ってこと?」
「うん。すごくカッコよかったのは覚えてるけど、名前とかもう忘れちゃった」
告白されたことがトラウマになってから、あの時の記憶はすべてなくしたくて。
彼のこともぜんぶなくした。
爽やかな笑顔が印象的だったのだけは覚えてる。
「そっか……好きなやついたんだ」
どこか不機嫌な雰囲気を醸し出している永人。
「永人?」
「いや、別に。千花ならモテただろうし告白とかされたんじゃねーの?」
「……う、ん」
口に出して言われると、あの頃の女の子たちの言葉が頭に浮かんで苦しくなる。
「千花?」
下を向いてるあたしの様子に気づいた永人があたしを覗きこんでくる。
「なんでもない!」
フラッシュバックしそうになるのをこらえて、笑顔を見せる。
「うん、男の子が苦手になる前は普通に」
でも、その好きな人が告白してきて男の子が苦手になったんだけど。
本当ならその告白、すごく嬉しかったのに。
「小学生の頃ってこと?」
「うん。すごくカッコよかったのは覚えてるけど、名前とかもう忘れちゃった」
告白されたことがトラウマになってから、あの時の記憶はすべてなくしたくて。
彼のこともぜんぶなくした。
爽やかな笑顔が印象的だったのだけは覚えてる。
「そっか……好きなやついたんだ」
どこか不機嫌な雰囲気を醸し出している永人。
「永人?」
「いや、別に。千花ならモテただろうし告白とかされたんじゃねーの?」
「……う、ん」
口に出して言われると、あの頃の女の子たちの言葉が頭に浮かんで苦しくなる。
「千花?」
下を向いてるあたしの様子に気づいた永人があたしを覗きこんでくる。
「なんでもない!」
フラッシュバックしそうになるのをこらえて、笑顔を見せる。



