「なんでもねぇよ」
一瞬、驚いた顔をしたあとフッと笑ってあたしの頭を撫でた。
「ほんとにー?あ、永人これ好きそう」
リュックの中からコーラ味のラムネの筒を出す。
「なんで知ってんだよ……」
照れくさそうに言う。
「好きそうな顔してる」
「どんな顔だよ。で、それくれんの?」
「ん、あげる」
ラムネの筒を永人の手に乗せる。
「あ、悪ぃ」
少しだけ触れ合った指。
「……ううん」
あたしから何かを受け取るとき、永人も明日汰もすごく気をつかってくれてて絶対に触れ合うことはなかった。
あたしもそれに安心していたけど、少し永人の指と触れ合ったいま。
全然それが嫌じゃなくて驚いた。
「大丈夫か?」
固まってるあたしを心配そうに見る。
「うん、大丈夫」
永人と声にハッと我に帰って、ブンブンと頭を振る。
「へんなの」
おかしそうに笑いながら、あたしが渡したラムネを口の中に入れていく。
嫌じゃないなんて、いままで1度もなくて。
自分の変化に戸惑っている自分がいた。
一瞬、驚いた顔をしたあとフッと笑ってあたしの頭を撫でた。
「ほんとにー?あ、永人これ好きそう」
リュックの中からコーラ味のラムネの筒を出す。
「なんで知ってんだよ……」
照れくさそうに言う。
「好きそうな顔してる」
「どんな顔だよ。で、それくれんの?」
「ん、あげる」
ラムネの筒を永人の手に乗せる。
「あ、悪ぃ」
少しだけ触れ合った指。
「……ううん」
あたしから何かを受け取るとき、永人も明日汰もすごく気をつかってくれてて絶対に触れ合うことはなかった。
あたしもそれに安心していたけど、少し永人の指と触れ合ったいま。
全然それが嫌じゃなくて驚いた。
「大丈夫か?」
固まってるあたしを心配そうに見る。
「うん、大丈夫」
永人と声にハッと我に帰って、ブンブンと頭を振る。
「へんなの」
おかしそうに笑いながら、あたしが渡したラムネを口の中に入れていく。
嫌じゃないなんて、いままで1度もなくて。
自分の変化に戸惑っている自分がいた。



