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「おはよう、永人」



寮の塀に寄りかかってる永人に声をかける。



「おはよ」



寄りかかっていた体を起こして、あたしの隣にくる。



「あ!千花!おはよ!……って永人!?」



寮から出てきた日奈子があたしたち二人を見て、目を丸くする。



「……はよ」


「おはよう、日奈子」


「なんで、二人?」



首をかしげる、日奈子。



「俺たち昨日から付き合ってっから」


「え!?」



永人の言葉に空いた口が塞がらないような日奈子。



「日奈子にまでそんなこと言うことないじゃん」


「徹底的にやりてぇんだよ。あとは千花が説明しといて」



永人が歩き出すので、あたしも慌てて追いかける。


学校ついたら、日奈子と明日汰にはちゃんと説明しなきゃ。