「草野さん……」
放課後の図書室。
日奈子が部活なので、終わるまで図書室で本を読んでいた。
「き、木下くん……?」
突然、向かい側の席に座ってきた男の子に自分の目が見開いていくのがわかる。
「わぁー、はじめて名前読んでもらったかも」
ニコニコとあたしの顔を見てる。
「それに、はじめて俺のこと視界に入れてくれた」
ニコニコと笑ったままだけど、目が笑ってない気がする。
「……っ」
永人と明日汰以外な男の子には依然ちゃんと話すこともできないあたしは、黙ることしかできなかった。
「草野さん、俺が草野さんのこと好きなの知ってるよね?」
「……っ」
言葉が出ないかわりに首をブンブンと横に振る。
「あんなに毎日言ってるのに?」
あんなの告白の部類に入らない。
なんて思っても言う事なんてできなくて、ニコニコと見つめてくる彼から目をそらして下を向く。
放課後の図書室。
日奈子が部活なので、終わるまで図書室で本を読んでいた。
「き、木下くん……?」
突然、向かい側の席に座ってきた男の子に自分の目が見開いていくのがわかる。
「わぁー、はじめて名前読んでもらったかも」
ニコニコとあたしの顔を見てる。
「それに、はじめて俺のこと視界に入れてくれた」
ニコニコと笑ったままだけど、目が笑ってない気がする。
「……っ」
永人と明日汰以外な男の子には依然ちゃんと話すこともできないあたしは、黙ることしかできなかった。
「草野さん、俺が草野さんのこと好きなの知ってるよね?」
「……っ」
言葉が出ないかわりに首をブンブンと横に振る。
「あんなに毎日言ってるのに?」
あんなの告白の部類に入らない。
なんて思っても言う事なんてできなくて、ニコニコと見つめてくる彼から目をそらして下を向く。



