「ねぇ、いつまで永人と冷戦状態なわけ?」
机に顔を伏せていると、頭上から日奈子の声が聞こえる。
「永人もあたしも避けてるから」
バレンタインからもう1ヶ月が経とうとしてる。
永人とあたしはあれから1度も話していない。
さすがにあんなことがあったあと、平気で話しかけれるほど強くはない。
永人も、気をつかっているのかあたしに話しかけることはなくなった。
「日奈子」
後ろから聞こえた日奈子を呼ぶ声。
その声はあたしが一番話したい相手。
でも、あたしには声がかからない相手。
「これ、バレンタインサンキューな」
日奈子の机に置かれたひとつの包み紙。
「永人って意外にお返しとかちゃんとするんだ」
「さすがに日奈子とか仲良いやつにはやるよ」
……あたしには、くれないくせに。
なんて思ったけど、そもそもあたしは結局あげてない。
あのチョコは誰にも食べられることもなく、次の日の朝起きたら溶けかかってたいた。
あたしの気持ちみたいなチョコにじんわりと瞳の奥が熱くなった。
机に顔を伏せていると、頭上から日奈子の声が聞こえる。
「永人もあたしも避けてるから」
バレンタインからもう1ヶ月が経とうとしてる。
永人とあたしはあれから1度も話していない。
さすがにあんなことがあったあと、平気で話しかけれるほど強くはない。
永人も、気をつかっているのかあたしに話しかけることはなくなった。
「日奈子」
後ろから聞こえた日奈子を呼ぶ声。
その声はあたしが一番話したい相手。
でも、あたしには声がかからない相手。
「これ、バレンタインサンキューな」
日奈子の机に置かれたひとつの包み紙。
「永人って意外にお返しとかちゃんとするんだ」
「さすがに日奈子とか仲良いやつにはやるよ」
……あたしには、くれないくせに。
なんて思ったけど、そもそもあたしは結局あげてない。
あのチョコは誰にも食べられることもなく、次の日の朝起きたら溶けかかってたいた。
あたしの気持ちみたいなチョコにじんわりと瞳の奥が熱くなった。