「んっ……」
急に口に入れられたチョコは、口の中でとろけるような美味しいものだった。
「あーあ、せっかく作ってくれたものをほかの女の子にあげるなんて女泣かせー」
日奈子が笑っている。
美味しすぎる手作りのチョコにちくんと胸が痛む。
ますます自分のチョコをカバンから出せなくなってしまう。
「なぁ、千花からは?」
あたしの机の横にしゃがんで、ひょっこりと顔を出す。
「あたしからは……ない、よ」
気がついたらそう答えてた。
だって、渡すことなんてできない。
こんなあたしのチョコなんて特別感なんてない。
数あるチョコに埋もれてしまうんだ。
「千花?」
作ったことを知ってる日奈子か首をかしげる。
あたしはそんな日奈子を無視して
「あたし今日がバレンタインって忘れてたよ!女子力皆無だね!」
なんておどけてみせる。
「千花は普段から可愛から大丈夫だよ」
なんていう永人のフォロー。
急に口に入れられたチョコは、口の中でとろけるような美味しいものだった。
「あーあ、せっかく作ってくれたものをほかの女の子にあげるなんて女泣かせー」
日奈子が笑っている。
美味しすぎる手作りのチョコにちくんと胸が痛む。
ますます自分のチョコをカバンから出せなくなってしまう。
「なぁ、千花からは?」
あたしの机の横にしゃがんで、ひょっこりと顔を出す。
「あたしからは……ない、よ」
気がついたらそう答えてた。
だって、渡すことなんてできない。
こんなあたしのチョコなんて特別感なんてない。
数あるチョコに埋もれてしまうんだ。
「千花?」
作ったことを知ってる日奈子か首をかしげる。
あたしはそんな日奈子を無視して
「あたし今日がバレンタインって忘れてたよ!女子力皆無だね!」
なんておどけてみせる。
「千花は普段から可愛から大丈夫だよ」
なんていう永人のフォロー。



