「あれ?千花?」
銀色のボウルでチョコを湯煎してると、後から日奈子の声がする。
「あ、日奈子」
「もしかしてチョコ!?」
日奈子があたしの横に走ってくる。
「……うん」
「わー、千花がチョコ作ってるなんて!永人に?」
日奈子の言葉になんとなく恥ずかしいと思いながらもこくんと首を縦に振る。
「本当に好きなんだね、永人のこと」
「そ、うだね……」
チョコの湯煎って案外難しい、なんて思いながら日奈子に返事をする。
「あたしもつくったよー!午前中に」
「うん、見てた」
日奈子は毎年チョコをつくってる。
そのチョコを毎年あたしにくれていたんだ。
「今年も千花にあげるから」
「ふふ、ありがとう。永人と明日汰にもあげるんでしょ?」
いままでは女子校だったから、あたしにしかくれてなかった。
でも、今年は初めて男の子がクラスにいるバレンタインデーだ。
銀色のボウルでチョコを湯煎してると、後から日奈子の声がする。
「あ、日奈子」
「もしかしてチョコ!?」
日奈子があたしの横に走ってくる。
「……うん」
「わー、千花がチョコ作ってるなんて!永人に?」
日奈子の言葉になんとなく恥ずかしいと思いながらもこくんと首を縦に振る。
「本当に好きなんだね、永人のこと」
「そ、うだね……」
チョコの湯煎って案外難しい、なんて思いながら日奈子に返事をする。
「あたしもつくったよー!午前中に」
「うん、見てた」
日奈子は毎年チョコをつくってる。
そのチョコを毎年あたしにくれていたんだ。
「今年も千花にあげるから」
「ふふ、ありがとう。永人と明日汰にもあげるんでしょ?」
いままでは女子校だったから、あたしにしかくれてなかった。
でも、今年は初めて男の子がクラスにいるバレンタインデーだ。