「お母さんにお礼言っといて」
「おう」
本当は、永人も頑張ってくれたんだって分かってる。
入手困難なチケット、手に入れるのは簡単じゃなかっなはず。
永人はそういうの見せない人だから。
でも、そういう人だから好きなんだよ。
「あ、ここだな」
公園について、出来上がってる座席からチケットに書かれていた番号を指さす永人。
「あれ、二人も来てたんだ」
座ろうとした席のすぐ後から聞こえてきた声。
「げ……」
「瑠衣くん!」
永人の嫌そうな声とあたしの嬉しい声はほぼ同時だった。
同時だけど、感情は全然違う声。
「こら、永人くん。〝げ……〟なんて先生に失礼でしょ」
瑠衣くんの隣を見れば、学校祭で1度だけ会ったこのある明里さん。
「え……?ふたり……」
教師と生徒がイルミネーションを見に来ている現状に、ふたりの顔を交互に見てしまう。
「ぷっ」
そんなあたしに思いっきり吹き出す瑠衣くん。
「おう」
本当は、永人も頑張ってくれたんだって分かってる。
入手困難なチケット、手に入れるのは簡単じゃなかっなはず。
永人はそういうの見せない人だから。
でも、そういう人だから好きなんだよ。
「あ、ここだな」
公園について、出来上がってる座席からチケットに書かれていた番号を指さす永人。
「あれ、二人も来てたんだ」
座ろうとした席のすぐ後から聞こえてきた声。
「げ……」
「瑠衣くん!」
永人の嫌そうな声とあたしの嬉しい声はほぼ同時だった。
同時だけど、感情は全然違う声。
「こら、永人くん。〝げ……〟なんて先生に失礼でしょ」
瑠衣くんの隣を見れば、学校祭で1度だけ会ったこのある明里さん。
「え……?ふたり……」
教師と生徒がイルミネーションを見に来ている現状に、ふたりの顔を交互に見てしまう。
「ぷっ」
そんなあたしに思いっきり吹き出す瑠衣くん。



