2度目の初恋も、君とがいい

「そんなこと……100パーセント……いやそれ以上にないよ」



だいたいあたしは振られてるのだ。



「そうかな？さっきめっちゃ睨まれたけどね。俺」


「え？」


「駐車場で。あれはヤキモチの他ないと思うなー」


「……っ」



永人はもしかしたら、自分のことを好きなあたしが他の人といるのが嫌なのかもしれない。

体育祭のときの〝嫉妬だよ〟という言葉。
１ヶ月以上経ってるのに、いまだにあの感触が残ってる。

あの時、嫉妬された意味がわからなかったけどそれもそういうことなのかもしれない。

俺のことを好きなら俺だけ見とけっていう。

それは、なんともジャイアン的な考えではないだろうか。

だって、付き合ってはくれないくせに。
自分は、ほかの女の子とデートをするくせに。

あぁ、もう諦められたらどんなに楽なのだろうか。
どうしてこんなやつ……って思うのに、どうしてやめられないんだろう。