「しょうがねぇだろ……こんな俺もいんだよ」
いつか。
もしも俺にもっと自信がつくときがきたら。
その時は、俺の口から言わせてほしい。
千花は〝おそいよ〟って怒るかな。
もしかしたら、もうほかの誰かがいるかもしれない。
でも、自信がついたときにはそんなの構わねぇから。
「中学ん時から永人のこと見てるけど、今が一番人間らしいな」
「なんだよ、俺をなんだとおもってんだよ」
持っていたカバンで明日汰の頭をたたく。
「だって、女が近寄ってきても表情も変えずにさ。1度付き合ったやついたじゃん」
「あぁ……麗菜(れいな)な」
小学校から今の高校までずっと一緒。
そういえば、この前なんか千花に言ってたよな。
あのころのことをおもいださせるようなことを言ってたのであれば、許せない。
「あの子だってめっちゃ綺麗なのにお前冷めてるし。結局すぐ別れてるし」
「無理だったんだよ。千花以外の女なんて」
彼女ができたらそいつのことが好きになって、忘れられるかとおもった。
でも、そんなのはありえなかった。
いつか。
もしも俺にもっと自信がつくときがきたら。
その時は、俺の口から言わせてほしい。
千花は〝おそいよ〟って怒るかな。
もしかしたら、もうほかの誰かがいるかもしれない。
でも、自信がついたときにはそんなの構わねぇから。
「中学ん時から永人のこと見てるけど、今が一番人間らしいな」
「なんだよ、俺をなんだとおもってんだよ」
持っていたカバンで明日汰の頭をたたく。
「だって、女が近寄ってきても表情も変えずにさ。1度付き合ったやついたじゃん」
「あぁ……麗菜(れいな)な」
小学校から今の高校までずっと一緒。
そういえば、この前なんか千花に言ってたよな。
あのころのことをおもいださせるようなことを言ってたのであれば、許せない。
「あの子だってめっちゃ綺麗なのにお前冷めてるし。結局すぐ別れてるし」
「無理だったんだよ。千花以外の女なんて」
彼女ができたらそいつのことが好きになって、忘れられるかとおもった。
でも、そんなのはありえなかった。