でも、それまでの永人のことを思い出すととてもそうは思えなくて。
「千花さ、永人のこと好きでしょ?」
「……え?」
日奈子がカウンターに肘をついて、あたしの顔を覗き込む。
「永人のこと好きなのは、日奈子でしょ……」
親友の好きな人とかぶるのだけは避けたい。
あたしは日奈子のことを親友だと思いはじめてからそれだけを思い続けてきた。
「あたしが永人のこと……?」
「うん、違わないでしょ?」
日奈子のことはずっと見てきたんだから。
あたしと永人が一緒な姿をみて、つらそうな日奈子。
あたしと永人がキスをしたと聞いて、永人の前で泣いてた日奈子。
そんなの、永人のこと好きじゃないなんて説明がつかない。
「永人のことすきなら、いまだって永人ときてると思うけど?」
「へ?」
予想外の言葉が返ってきて、思わず変な声が漏れる。
〝永人が好き〟
それ以外、ないと思っていたから。
「千花さ、永人のこと好きでしょ?」
「……え?」
日奈子がカウンターに肘をついて、あたしの顔を覗き込む。
「永人のこと好きなのは、日奈子でしょ……」
親友の好きな人とかぶるのだけは避けたい。
あたしは日奈子のことを親友だと思いはじめてからそれだけを思い続けてきた。
「あたしが永人のこと……?」
「うん、違わないでしょ?」
日奈子のことはずっと見てきたんだから。
あたしと永人が一緒な姿をみて、つらそうな日奈子。
あたしと永人がキスをしたと聞いて、永人の前で泣いてた日奈子。
そんなの、永人のこと好きじゃないなんて説明がつかない。
「永人のことすきなら、いまだって永人ときてると思うけど?」
「へ?」
予想外の言葉が返ってきて、思わず変な声が漏れる。
〝永人が好き〟
それ以外、ないと思っていたから。