「あ、もう行く時間」
時計を見て、彼が呟く。
「あなたも今日から?」
「そ。つーか名前ある。更科誠吾(さらしなせいご)」
ぶっきらぼうに自分の名前を述べる。
「結城瞳です」
「ん。行くぞ」
更科くんが部屋の靴を履いて、部屋のドアを開けたからあたしもその後に続いて部屋を出る。
「あの人めっちゃイケメン!」
あたしの前を歩く男の人は、同じように今日から入校する女の子たちからすごい視線を浴びてる。
……やっぱりかっこいいよね。
「では、入校の書類を出してもらえますか?」
「あっ!」
係の人の声に1人声をあげるあたし。
「なしたんだよ、お前」
隣のパイプ椅子に座る更科くんが怪訝な顔をする。
「キャリーバッグに置いてきた」
「バカかよ。ほら取ってこい」
鍵をポケットから取り出して、あたしのてのひらに乗せる。
「う、うん……」
鍵を握りしめて、部屋へとひとっ走り。
時計を見て、彼が呟く。
「あなたも今日から?」
「そ。つーか名前ある。更科誠吾(さらしなせいご)」
ぶっきらぼうに自分の名前を述べる。
「結城瞳です」
「ん。行くぞ」
更科くんが部屋の靴を履いて、部屋のドアを開けたからあたしもその後に続いて部屋を出る。
「あの人めっちゃイケメン!」
あたしの前を歩く男の人は、同じように今日から入校する女の子たちからすごい視線を浴びてる。
……やっぱりかっこいいよね。
「では、入校の書類を出してもらえますか?」
「あっ!」
係の人の声に1人声をあげるあたし。
「なしたんだよ、お前」
隣のパイプ椅子に座る更科くんが怪訝な顔をする。
「キャリーバッグに置いてきた」
「バカかよ。ほら取ってこい」
鍵をポケットから取り出して、あたしのてのひらに乗せる。
「う、うん……」
鍵を握りしめて、部屋へとひとっ走り。



