あまりの驚きに「あっ!!」と声を上げたまま固まっていた私。

そんな私に訝しげな目を向けて来るのは龍司君で、ジッとこちらを(睨み)見つめてる。



「……」


「…きょ、今日から……日直、ですね」


何故敬語だよ。


「……おう」


「じ、じゃあ……私日誌を取って来ます…」


「……」


龍司君の反応からして日直が当たってた事は知ってたみたいだ。
忘れてたのは私だけ。
慌ててるのも私だけ。


ガタガタと席を立って日誌を取りに行くべく職員室へ向かおうとした私の腕を、龍司君の長いそれが咄嗟に引き止めた。

「待て笹川」の声と共に。