翌日。 この日もテスト前だからもちろん朝練はなかった。 だから、放課後の練習だけ。 でも、私は授業が始まる前に顧問の先生に職員室に呼ばれていた。 「……それ、本当ですか?」 あまりのショックに、声を出すのが遅くなった。 だって颯斗が…… 「あぁ。今朝、俺に直接言いにきた」 「う、嘘ですよね? 颯斗は誰よりもサッカーが好きで練習も頑張って……」 「こんな嘘をついて、俺にメリットがあると思うか?」 「っ……」 颯斗は 本当に部活を辞めたんだ。