その人は私を見上げてキッと睨んだ。


「お前っ!!なんてことをっ…して…くれん…だ?」

けれど男は私の顔を見るなり目を見開いて頬を赤く染めた。



な、なに…?


「ねえ、この人どうしたのかしら?」

私は視線を前に突っ立ってる4人に移した。


「うわぁぁぁ!!女だ!!!…っ!」

一人の金髪の男が私の顔を見るなり叫んだ。


…女の子が嫌いなのかしら?


てかよくみてみると頭、カラフルね…。

うずくまってる男は緑。
ほかの4人は、金、青、赤、黒だった。



これが世に言う不良?かしら…。



ていうか皆綺麗な顔立ちをしているわね。


っと…また悪い癖を出してしまったわ。

『人間観察は変質者と間違えられちゃうからダメだぞ』

私はふと澪にいつか言われた言葉を思い出した。

それより…
「何か忘れてる気がするわ…」

「あ?」
「へ?」
「ぐぁ?」
「は?」

なにか面白い人たちね…。