「ハッ…ハッ…ハッ…!!」
荒い息を吐きながら新しい通学路を駆け抜ける。
あとすこしで学校ーーーー!!!
という時に、通り過ぎようとした横の道からのそりと大きな影ができた。
え…?
「のわっ!!!」
「きゃっ!?」
ドンッ!!!
体が宙に浮く感覚を覚える。
その瞬間、私は地面に思い切り叩きつけられた。
いたた…
あんなに派手にこけたのは初めてよ…。
ていうかさっきぶつかってきた人は大丈夫なの?
私は確認しようと上半身を支えながらのそりと起きるとそこには…
「うっ…」
「どーした祐希(ユウキ)!?」
「ブハッ!お前がコケるなんて…っ!小学生以来じゃね!?」
地面にうずくまる男と…
その人に近づく4人の男だった。
「ごめんなさい、私も急いでいて前が見えてなかったの」
私は急いで立ち上がり、うずくまる男に手を差し出した。
