「私かしら?」
「お前しかいねぇだろぉがぁぁ!」
そんなキレられても迷惑なだけなんだけど…。
てか誰?
「おい、お前朝俺にぶつかってきた奴だろ」
そう言いながら一歩前に出てくる男。
朝…?朝…朝…
こんなイケメンさん見たことないのだけれど…
「さあ…知らないわよ…」
「ふっざけんじゃ「竜?少し黙ろうか?」さ、さーせん」
短気な人ね…。
おにいさんが注意してくれて助かったわよ。
「ほら、朝にぶつかったの…覚えてるかな?」
そう言って聞き直すお兄さん。
さっきの人と違って紳士ね。
「ぶつかった…?…んー…あ!あの人達なのね!」
「やっと思い出したな…?」
そう言ってずっと黙っていた人が声を発した。
切れ長の目。薄い唇。サラサラしている黒髪。
わぁ…キレイな方…。
「なーなー、俺CDショップ行きてーんだけどー!」
また新しい人が出てきた。
