星歌〜届かないほど遠くにいる君に〜





「那珠の担任は、平輔だからな。おい平輔、那珠には黒狼とあまり関わらせんなよ。」




「わかってるって!まあでもあいつらはこんな美女ほっとくことはないだろーがな…じゃ!那珠教室行くぞ!」


わわっ

そんな腕引っ張らないでよ…


私はへいちゃんに引きづられながら教室に向かった。


「那珠のクラスは2-Sだならな。」

「えす?」



「そう、Sだ。このクラスは容姿端麗、頭脳明晰なんかが当てはまる奴がいる。」



「へいちゃんそんなすごいクラスを受け持ってるのね…」


「那珠までそれ言うかー?こんまえ澪にまで言われたよ」



澪なら言いかねないわね…
私はふと想像しながらクスクス笑った。


「着いたぞー、俺が入ってこいっつったら入れよ?」


「ええ、わかったわ。」


私がそういうとくしゃっと笑って教室にはいっていった。





その笑顔は、私の古傷を痛ませるのにも十分だったーーーー…