星歌〜届かないほど遠くにいる君に〜





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「ここか…」


私は自分の勘で適当に探してたのだけど、思ったよりすんなり見つかった。



というか、理事長室大きい!


ーーコンコン

「失礼します。」


とりあえず最初は礼儀良くしなきゃよね。


「那珠か!?」


「へっ?」


理事長室の中に入ると1人の若い男性がいた。


え?この人私の知ってる人なの?


私は確かめようと顔をまじまじと見た。


「大和じゃない!!??」


「那珠〜!!会いたかったぞ〜!!」


うわーんと泣き真似をするこの人は、澪の5つ年上のお兄さん。


あ、相変わらずイケメンね…。


てか、澪!理事長が大和なら教えてくれてもいいじゃない!?


「あ!澪から聞いてるぞ、那珠は今日、なにも予定ないんだよな?」


「ええ、今日は休日よ。」


やっと手に入れた休日は遅刻から始まったけどね……。