「お前なぁ、こないだも言ったけど抵抗しろよな。
じゃねぇと俺本気でお前の事襲ってしまいそう」


床に座り込み俯きながらそんな事を言う。


襲われるなんて冗談じゃない。


「えええ…そんなのやめてよ!」


「だったらさっさと帰んぞ」


「わ、わわかった」


荷物を持って振り向くとそこにはもう響くんはいなくて、
先に教室の外に出ていた。


「待ってよ!置いてかないで」


「横に並ぶなよ。俺から半径3メートル離れて歩け」


もーわけわかんない。


「何それ変なルール」


「急に可愛くなる亜実が悪いからな」


「はぁーい」


少しめんどくさげに響くんから少し後ろを歩いて着いて帰ることにした。