「なぁ、お前それ狙ってやってんの?こんな薄暗い教室で1人でいて、しかもなんでかいつもに増してすげぇ可愛いし。」


か、可愛いって…

響くんは私の事をすぐに思い上がらせる。

どうせ幼馴染としてなのに。


どうしよう。
心臓の音聞こえちゃいそうなくらいなってる。


「ね、狙ってるわけないじゃん!響くん帰っちゃったって思ってたし。」


「無意識ってのがまたうぜぇ。
あとその上目遣いやめろよ。俺どうかしてしまいそうなくらい今耐えてんだけど。」


響くんは親指を私の顎に添えそっと顔を近づけてくる。


き、きき…キスされる!?


響くんの吐息が口元にかかるくらい顔が近づく。


唇と唇が重な理想になったとこで響くんは勢いよく私から離れた。