掴みかかってきた勢いに私は背中から地面に落ちた。


「ちょっと!やめて!」


「亜実は私の邪魔ばっかり!チョロチョロすんなよ鬱陶しいんだよ
付き合ってもないのに彼女みたいにずっと響くんの周りにいてさ」


私の上に馬乗りになって勢いよく私を揺さぶる。


「ごめん…ごめんなさい…そんなつもりじゃなかったの」


「はぁ!?あんたのせいで私どんだけ傷ついたと思ってんの?」


「ごめん、…本当に…」


「謝るくらいなら最初から私の気持ち考えて。
友達が好きだって言ってる相手によくベタベタできるよね?」


謝っても何しても火に油を注いだみたいにだんだん怒りが激しくなっていく。

絵里が右手をグーにして振りかざした。

殴られる……

って思った時、